ホームページご覧いただきありがとうございます。
このホームページをご覧になられている方は住居新築に関わる外構工事もしくは外構リフォームを考えておられる方が大半ではないでしょうか?そんな方に向けて外構工事に関する豆知識をご紹介出来たらいいなと思いこのコーナーを作りました。このホームページを見られた方が少しでもより良い住まいを手に入れられればと思います。
~外構・エクステリア入り口編~
冒頭にも挙げたように外構・エクステリアの入り口には大きく2つあります。
- 住居新築時
- 建物外回りのリフォーム
です。そこで前者に該当する方に向けての豆知識をお伝えしたいと思います。
新築時いつどのタイミングで外構・エクステリア工事を考え始めればいいのか?
結論から申し上げるとなるべく早めに外構工事を考えるのがベストです。
住宅新築は大まかに[土地選び→造成工事(建物を建てられる土地にする)→建物建築→仕上げ外構工事]の順番で進んでいきます。その中で外構工事は土地選びの段階から絡んできます。
では実際にどの様に絡んでくるか? 段階別に説明したいと思います。
1「土地選び」
外構工事・エクステリア工事の視点から土地選びを考えたときに我々外構屋はまず道路との高低差を考えます。
道路から見て地盤面が高いと背の高い土留めを作る必要があり逆に低いと背の低い土留めもしくは土留めが必要のない場合もあります。前者と後者では圧倒的に後者のほうがコストを掛けないで済みます。そのため土地の値段は前者の方が安い傾向にあります。そこで値段の安い土地(地盤の高い土地)を購入して地盤を下げればいいと考えてしまうかもしれませんが地盤を下げるにはいらない土を処分するのにコストが掛かります。
結果的に後者の方がコストは掛かりません。ただし、地域によっては冠水のしやすい土地等様々な要因があるため地元不動産屋さん等に詳しく説明を受けたうえで決めるといいでしょう。
道路から地盤が低い時(道路から25cm高い)
- ブロック段数が低く済む
- 階段が少なく済むためバリアフリーに適している
- 全体的にコストが低い
- 浸水しやすい
道路から地盤が高い時(道路から80cm高い)
- ブロック段数が高い
- コンクリート擁壁が必要になる場合がある
- 階段の作成が必要
- コストが掛かる
- 外構デザインに迫力がでる
- 浸水しにくい
2「造成工事」
造成工事とは建物を建てる前に土地を整えて建物を建てられる状態にすることを言います。造成工事では具体的にブロック土留め工事や擁壁工事を行います。この段階で外構工事に関係してくる点はブロックの種類があげられます。
ブロックの種類には模様の付いていない普通コンクリートブロック・模様の付いたお洒落な化粧ブロックがあり、「色等を外壁に合わせたい」「塗り壁にしたい」等の希望がある場合には建物が完成してからはやり直せない箇所の為あらかじめ計画をして施工する必要があります。また、フェンスを施工する為には基本的にはブロックが必要になるためその部分にも施工する必要があります。
ブロック土留は基本的には重機を使用して施工する為広いスペースが必要になり、建物が建ってしまった後には手作業にて施工することになります。つまり工事費に人件費が余計に掛かってしまうので工事費も割高になるケースがほとんどです。以上の事からブロック種類・ブロック施工か所を検討して施工するといいでしょう。
3「建築工事」
まず建物を建てるときに重要になってくるのが配置です。配置とは土地に対して建物をどこに配置するかということです。日当たりを優先するのか・車をどこに置くのか・物置をどこに置くのか・自転車をどこに置くのか等様々なことを考えないといけません。
その中の一つで気が付きにくいのが深基礎です。深基礎とは建物の基礎を深く掘り下げて作ることを言います。深基礎を施工することにより外構工事で行うブロック土留めの施工か所を減らすことが可能です。見た目もスッキリし駐車スペースが広くなるのでお勧めです。
その他にもインターホンの取り付け位置が挙げられます。インターホンは建物玄関扉付近に取り付ける場合と外構工事によって作られる門柱に取り付ける場合があります。前者・後者とも建物完成後電気配線工事のやり直しができない為先に建物に取り付けるのか・門柱に取り付けるのかを決定して置く必要があります。
また、建物の設備の配管経路にも気を遣う必要があります。外構工事ではカーポートや門柱、植栽などなど地面に穴を掘って色々な物の柱や基礎、植栽などを土の中に作ります。例えば「カーポートを設置するときに柱を立てたい場所に雨水を流す配管が埋まっていた」とか「ガス管が施工してあった」とかそういった話がたびたびあります。そういった場合にそこにカーポートを建てるのは不可能になります。事前にハウスメーカーさんにしっかりとカーポートを建てる位置を伝えることが大切です。
以上がなるべく失敗しないように外構・エクステリアそして住まい全体をバランスのとれた仕上がりにするコツです。
住居新築は建物だけに予算配分が集中してしまいがちで建物が完成した後に見積もりをとったら自分が考えていた外構工事をするのに予算が足りないということが多々あります。そんな事にならないように事前に外構計画を立ててバランスのとれたマイホーム計画を立てるのがいいかと思います。